*この作品は反松&島コジです。



『クリスマスキャロルが…』





「大好き」

「・・・・・・・・・・・お前はいつぞやのテレビ番組か!」

「松山・・・・・古いよ、さすがに」

だって、そんな顔で言われたら、おれ・・・・・・・・・・・。

「松山・・・・・・・大好き」

「だから・・・・・・・・・屋外でキスは・・・・・・・・!!」

と、言いきる間もなくキスをされた。

 

反町は本当に最低限しか周りを気にしない。

自分の視界に入ってこなければ、いないと見なしてしまう。

だって、一応おれ達有名人じゃないか。見られたら、どうするんだよ・・・。

 

いつも東京か北海道で会っていたおれたちだったけど、

年末のこの時期何日も地元にいないわけにはいかなくて。

でも、今日は逢いたかったから、とやっぱりバブルっぽいことを言う反町の

誘惑に結局逢いたくないわけはないおれが抗えるはずもなくって。

だから、中間地点で会おうってことになって・・・・・・・。

 

「ね、露天風呂付きなんだよ♪」

「お前・・・・・・・・・・計画的だな?」

「あはは、ばれちゃったか」

 

雪が、降りそうな夕暮れ。

夕陽の明りに自分の顔の赤さが隠れるように、

わざと沈む太陽の方に顔を向けた。




******************************





「ば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ばばばば!!」

「ば?」

「な・・・・・・・・・なにしてんだよ!!」

「え?って・・・・・・・・・だって今日は・・・・・・・・・」

「何で実家に帰らないんだよ?」

「あ、島野さんだ!」

「直子ちゃん、こんにちは」

「おーしまっちじゃん」

「しまっち・・・・・て・・・・・・尊くん・・・・」

練習のない金曜日。おれは確かに帰省すると言ったはずだ。

なのに、何故、ここに島野が来てるんだ??

「だって、今日は一緒にいた・・・・・・・・・・・」

「わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

「ど・・・・・どうしたの?にーちゃん」

「な・・・・・・・・何でもねえ・・・・・」

とにかく、とにかくこの場を離れなければ、
こいつは何を言い出すかわからない・・・・。

 

「寒いですね〜。雪になりますかね・・・」

のん気にそういう島野。手をつなごうとするんじゃねえよ・・・・・・・・。

いささか疲れてしまったおれを見て、島野は顔を覗き込んできた。

「すみません。突然来てしまって」

見透かされているようにそう言われた。

「久々の団欒だったのに」

「・・・いいよ」

「おれ、今日はどうしても一緒にいたくって」

こういう時は、何て答えればいいんだ??

恥ずかしい、嬉しい、照れくさい、くすぐったいような・・・・・・・・・・。

「お・・・・・・・・・・・・おれだって・・・・・・・・・・・・・・・」

「え?」

「な・・・・・・・・・・何でもねえよ!!」

「日向さんー。もう一度言ってくださいよ〜!!」

「だっから!腕を組もうとするんじゃねえよ!!」

そうだな・・・・・・・今日が終わるころには、

たまには素直に言ってやってもいいかもしれないな。

ま、こいつの態度次第だけどな。



haruharu様から頂いた、素敵クリスマス小説でしたvvv
大好き…vv (もちろん知ってる年代です。)
反町っ 「大好き」ってーーー!!!
そして照れる日向さんかわいいvvvv
haruharuさん、本当にありがとうございました(^^)


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