「よろこぶ顔が見たいから」

明日は529日。
俺たちにとって恩人と言っても過言ではない、あの方の誕生日であり、5周年記念日だ。
キリのいい5年だし、ここはひとつ、キチンとお祝いを申し上げなくては。
何か贈り物もしたいな。何を贈ったら喜んでくれっかな。
な、日向。
「ん?」
りくこさんさ、何あげたら喜ぶかなー?
「好きなモンだろ」
んー、そうだけどさー。何が好きかな?
「そりゃ、オマエが一番好きなんじゃねーの?」
え?俺?
「そう」
でもさー、りくこさんとこの俺とか、Yさん家とかPさん家とかrさん家とか・・・
俺らよりカッコよかったりするじゃん?喜ぶかなー?
「そうか、それは言えるかもな。じゃ、付加価値つけるか」
へ?
「実はりくこさんはな、オマエ単品はモチロン好きなんだが」
うん。
「俺とイチャコラしているオマエはもっと好きらしいぞ?」
はあ?
「つーことで、松山、レッツ!イチャコラv
ふざけんな!って、おい、こら!何すんだよ!ヤメロー!!
「まあまあvこれでりくこさんが喜んでくれるんだぜ?」
う・・・。で、でも・・・///
「なんだ?できねぇのか?オマエのりくこさんへの祝いの気持ちはそんなもんか!?」
そ、それは・・・。だって恥かしいじゃんよ・・・。
「じれったいな。じゃあ恥かしい、なんて忘れるくらい良くしてやるからvv」
ば、ばっかじゃねぇの!?うわっ、おい!
「はーい、そこまで〜」
!?
「もう、お祝いにかこつけてまっつんとイチャコラしようなんて、セコイですよ〜?」
「反町!」
「まっつん、日向サンの口車に乗っちゃダメだよ?ね?」
日向!てめ、やっぱりテキトー言ってたのかよ!?
「はい、はい。喧嘩は置いといて。今はりくこサンへのお祝いでしょ?」
そう!そうだよ!反町は何がいいと思う?
「んふふ〜v実はね、りくこサンはまっつんと日向サンの他にもお好きなのがあるんだよね〜♪」
お?じゃ、それいいんじゃね?
「ホントにそれで良い?」
おう、反町が選ぶなら間違いねぇだろ。
「やっぱりヤメ!とか無しだよ?」
「おい!反町!まさかテメェ!」
うっさい、日向!テメェは黙ってろよ!
「りくこサンのお好きなのはね〜。反x松vv」
・・・は?今、何て?
「そ・りxま・つvvつーまーりー、俺ちゃんとまっつんってコ・ト」
は・・・はあああああ?!何だよっ、それは!
「何ってそういう事だ・・・よ・・・ん」
今、俺と反町の間を何かが物凄い勢いで過ぎていき、ドゴォ!!と破壊音がした。
恐る恐る見ると壁にめり込むボール・・・。て、事は。
「次は狙ってくぜ、反町。覚悟はいいか?ああ?」
やっぱりー!日向の野郎、タイガーショット打ち込みやがった!!久し振りに見るチンピラモード。
反町は顔面蒼白だ。そりゃそうだろ。
「あ、いや。やっぱり5周年って節目だし。うん、ここは原点のほうがいいか・・・な?
ね!まっつん!!やっぱ基本でしょ!さ、早くお祝いに行った行った!」
反町・・・。気持ちは分かるけど、変わり身早すぎだろ。
「そうか?やっぱりそうだろ。なあ、反町。じゃ、松山。りくこさんのためだぞ?」
うるせぇよ、日向。本音じゃ自分の為だろが。
「小次郎!今のやり方はどうかと思うけど?」
「そうだね。ボクも岬くんの意見に賛成だ」
岬!三杉まで!
「日向!・・・さん!やり方が汚いっすよ!」
「せや、せや。ここは平等にやなあ・・・」
「もうこうしちゃおれん!俺も出るぞ!」
「今の日向さんは間違ってます」
ぎゃー!新田、早田、若林まで!え?沢田?何で?
『誰とがいいんだ!松山!!』
一斉に詰め寄られて速攻で決められっかての!!つーかりくこさんのお祝いって話だろ!?
でも誰か決めないと収まんない状態だよな、これ。
わかったよ、じゃあ俺が選ぶんだから文句言うなよ。それでいいだろ。
じゃあ、言うぞ。
反町!  と、 岬、三杉。新田、早田、若林あと沢田!小田、加藤、金田・・・
「松山?それって・・・」
祝いだもん、みんなで祝った方がいいだろ?
「やられたよ、いかにも松山らしい選択だ」
だろ?と言いつつ一応場を収めることができてほっとした。
でも収まんないのがひとり。
なー、日向。
「うるせぇよ。そんなに俺とイチャコラが嫌なのかよ」
あーあ、拗ねてる。もう、しょうがねぇなあ。そっと耳元に口を寄せ囁いたら
柄にも無く照れやがった。
「・・・マジ?」
ああ。でもまた収まんなくなるからみんなには内緒な?
ん?何て言ったか知りたい?それは・・・ナイショってことで。
さあ、早くお祝いに行かねぇと。何て言おう。
月並みだけど、おめでとうございます、これからも宜しくお願いします、かな。



きゃあああ!!みゃあ様!!素敵なお話ありがとうございますっっ
5周年記念の超スペシャルなお話ですね☆
私の好きキャラが次々登場してお祝いを考えてくれるだなんてっ
ふおおお〜 嬉しすぎます〜vv
そして最後はしっかりマツコジで〆て頂きました。
本当にありがとうございました!そしてこれからもよろしくお願いします!!

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