「若林ー!遊びに来たぜーっ」
「おう。あがれよ。まつや・・・」
若林の視界に入ってきたのは・・・
「おおおおー。本当にすげーのなあ。」
「玄関広ぇ〜っ!!」
「若林ー。この花瓶いくらすんだー?」
つい昨日まで合宿所にいたメンツがずら〜り。
しかも、確実に同じ学区内に住んでいるはずの南葛組まで。
勝手知ったるなんとやらとばかりに、「あ、トイレあっちね。」と家の説明してるし。
「・・・ま、松山?」
「なんか知らねーけど、気がついたらみんな来てた。」
あの時、柱の影からひっそりこっそり覗いていた人物は一体誰なのか・・・。
それは永遠の謎である。
そして数年後、高校生になってからオハナシ。
「祝勝会」と銘打った打ち上げが、合宿所からそれほど遠くない若林邸でとり行われた。
なぜわざわざ若林邸かと言えば、もちろん呑みたいからの一言に尽きる。
ちなみに、この打ち上げを若林邸で行うことを勝手に決めてみんなに広めた人物は一体誰なのか・・・?
それも永遠の謎である。
「いいかあ?新田ぁ。ようく聞け。アルファベットの「 I 」の前には「H」があるんだ。男なら、迷わずドーンといけ!!!」
若林の大声が、なぜか修哲トリオと酒を酌み交わす松山の耳に届いた。
「ああ。始まった、始まった。」
来生が苦笑いで言う。
「若林さん、酔っ払うと必ず他人の恋愛話を聞きたがって、そんで説教するんだよな。」
「今回の生贄は新田か・・・。」
滝と井沢が気の毒そうに新田を見やる。
そして三人は口々に、自分の時はどうだったこうだったと松山に語り出した。
「なあ、あの、アルファベットの・・・ってやつ。あれ何だ?」
俺も前に言われたことがあるんだけど・・・と、記憶力の良い松山少年は言った。
「ああ。あれ?「 I 」の前には「H」がある・・・だろ?」
「つまりー、愛の前にはエッチがある。エッチの後に愛が生まれることもあるのよんってこと。」
「早い話が、好きならとりあえず押し倒しちまえってわけ。」
それも必ず言うんだよなー、と三人がステレオで松山に返した。
「そういう意味だったのか。」
ようやく意味を理解した松山であるが、あの時若林に誘われていた、という事には気が付かず。
若林さん残念!!
ーーーーー そして何を思ったか、松山は日向に対してレッツ実行したのである。
→→→ 裏館「ソノ誘惑ハ蜜ノ味」・・・
「蜜の味」誰に何吹き込まれたんだ!!ネタです。
ええ〜・・・ 何かもっとすごいモノを期待されていた方がいらしたらスミマセン!!
ああ、若林さんがただのイジられキャラになっているっ(汗)
くだらない話でごめんなさい。
「アルファベットの「 I 」の前には「H」がある。」は、大学時代の先輩の名言なんですが・・・
どうしても使いたかったんです〜っ(笑)
最初マツコジで考えてたんですけど、日向さんは言わないなあ、と思って。
そして一番言いそうなお方、げんぞー様に言っていただきましたvv
ちなみに酔っ払うと恋愛話を聞きたがって、説教するのは私です。
いつも反省します・・・。
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