「なあ日向〜、最後うどんかおじやにしねえの?」
「年越しそば食うだろ?」
「食べる!!」
「じゃ、朝ごはんに煮込みうどんだな。」
俺がそう言うと、松山は「えええ〜〜」と不満そうな顔をする。
「おせちは?!お雑煮は?!!」
「そういうもんは実家で食わせてもらえ。」
言いながら、俺は食い終わった土鍋をキッチンへと運んだ。
それから鍋で湯を沸かしながら、近所の蕎麦屋で買ってきた蕎麦を準備する。
カウンター越しに、ビール片手にテレビを観ている松山の背中が目に入った。
一緒に住んで初めての正月、なんとゆーか… 幸せだ。うん。
「日向!紅白始まった!!」
「おう。そうか。」
「観ねえの?」
「今蕎麦の準備をしてるだろが。」
「あ。そーだったな。」
全然手伝う気はねえんだな…。ま、それももう慣れたが。
「紅組と白組、今年はどっち勝つと思う?」
すさまじく、どーーーでもいい質問だぜ…
というか、紅白で『勝ち負け』があったこと自体忘れていた。
「俺は今年も白組だな。」
ここんとこ白組ばっかり勝ってる気がする、と松山は言う。
「それならむしろ、紅組が勝つんじゃねえの?」
俺が言うと、松山は「そんなことねえって〜」と答えた。
「ま、どっちでもい」
「じゃあさ!賭けしようぜ日向!!」
「…賭け?」
松山が立ち上がって、やけに嬉しそうな顔でこちらに近づいてきた。
「紅組が勝ったら、日向の言うとおりにしてやる。」
「マジか?!」
「マジ。」
言ったな松山。
だったら容赦なしで、俺の願望を叶えさせてもらうとするぜ!!
「じゃあ。松山がエロ全開で、俺に迫りまくってくるということで。」
「何だそれ?!!」
「言うとおりにするんだろ?」
俺が困るくらい発情しまくりでヨロシク、と言うと、松山は口をへの字にした。
「い、いいぞ。男に二言はねえ!」
「よし。」
「そのかわり、白組が勝ったら」
松山はニヤリ、と悪戯な笑みを浮かべた。
おうおう、松山の言う事だったら、SMだろうとコスプレだろうとどんと来いじゃーーーっっ
「反町と浮気するw」
「はあ?!!」
「しかも、日向の目の前で」
「なんだそりゃ?!!」
浮気だから、基本マツコジだからって納得できるかーーーっっ
「男に二言はないよな日向」
「うっ」

俺と松山の運命やいかに!!!!
年明けをお楽しみに!!!

(完)



ネンマツコジからのアケマツコジ企画です。
結果はどちらであれ、アケマツコジは裏館になります。
個人的には、白組がんばれ!反町と浮気w(笑)

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