今日はクリスマスイヴですね。
みなさんも大切な人と一緒に、素敵な時間をお過ごしくださいvv

ああ、全くそのとーりだよコンチクショウ。

と、無駄にテレビの中のお天気お姉さんに毒づいてみたりなんかして。
「むあーーーーーー」
心の中のもやもやを口に出したらこんな声になりました。
こたつの上に広げた数学の宿題のノートに顎を乗せ、壁にかかっている時計に目を向ける。
時刻は午後9時。
テレビでは「笑っていい●も」のクリスマス特番が始まっている。
姉ちゃんは彼氏とどこぞへ出かけ、両親は仲良く食事に出かけ、
じいちゃんは町内のクリスマス会に出かけ、そして誰もいなくなった・・・。
「そんなこんななクリスマスイヴなんですよぅ、タモさん。」
と、無駄にテレビの中のタモさんにしゃべりかけてみたりなんかして。

外はしんしんと雪が降り続いている。
さっきのお姉さんの言うとおり大切な人と一緒なら
素敵なホワイトクリスマスになるだろうに・・・・

「大切な人は今頃何してるんでしょーねー」
と、また独り言を言ったら、テレビの中のお客さんが「そーですねー」と答えてくれた。
・・・・・タイミング良すぎだから。俺。
やたらいたたまれない気持ちになって、俺はヤケ酒でも飲んでやろうかと立ち上がった。

ピンポーン

・・・・・んあ?
誰だ?こんな時間に・・・・
じいちゃん、鍵忘れたか???
何の疑いもなしにテクテクと玄関に向かい、確認もせずに鍵を開けた。
「おかえ・・・」
「よう。」

バタン。(←とりあえず閉めてみました。)

・・・・・ん?
何だ???今のは???
今のは夢か幻か・・・なんて考えていると、いきなり強い力でドアノブを引っ張られた。
「おい。閉めんな。」
「わーーーーっっ」
「パニックを起こすな」
「ひゅ、ひゅ」
「日向だよ。松山。」
「人違いです!!」
「お前んちだろっ」
「家違いです!!」
目の前にいきなり現れた日向に、なんだかもう、どうしたらいいかわからなくて・・・・
とゆーか、本当に本当にびっくりして信じられなくて、しばらくコントのようなやりとりをしてしまった・・・。

「とにかく寒いから中に入れろ。」
「いや、俺んちほら、今誰もいねーから、ホント。」
「じゃあ余計OKじゃねえか。」
「ああ。そうとも言うな。じゃあな。」
「だから閉めんな。」
悔しいことに力では敵わず、足でドアを固定されちまった。
「お前、せっかく来てやったってーのにすっげ冷たいのな。」
「だって」
「じゃ、帰んぞ。」
「えっ やだ」
思わず本音を言ったところで、日向はニヤリと笑いやがった。
そして

「っ・・・///」
「メリークリスマス・・・・イヴか。」
「・・・・メリークリスマス・・・イヴ。」
重ねられた唇は温かくて。
「で、中に入れてくんねーの?」
「今タモさんやってる。」
「・・・どんな返しだよ、それ・・・」
緩む口元を隠しながら、俺は日向を連れテレビの音が聞こえてくる居間へと向かった。

end



メリークリスマスイヴ2008!!
短くてごめんなさい。
今回はギャグでマツコジクリスマス★
この時期、きっと選手権大会で忙しいんだろうけど、ま、そこら辺は流して流して・・・
(って、前回と同じコメント。笑 あと、高校生はヤケ酒とか飲んじゃダメ★)
とりあえず家族帰って来る前にやることやっちゃう??みたいな。(笑)
そんな若い高校生のおふたりさんvv
・・・・裏で書くかも?(本当か?!)

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