後日。

東邦学園高等部の校舎のロビーには人だかりが出来ていた。
掲示板に群がる人、人、人・・・。

「あ、日向さーん!おっはよーございまーす。」
わざわざ下駄箱で待ち構えていた反町が、もんのすごく嬉しそうな顔で言った。
「・・・なんだ?」
あからさまに俺は反町を怪しんだ。
少々乱暴に中履きを床に落とし足を入れる。
「まあまあ。ちょっとこっちに来て下さい♪」
「・・・・・」
直感的に嫌な予感がしてならないが、渋々反町の後をついていく。
しかし、なんだろう・・・。やけに人の視線を感じるが・・・・?

「はいはい〜 ちょっとごめんなさいね〜」
よよいのよい、と、反町は人ごみを掻き分けて前に進んでいく。
「おい、なんだ?この人ごみは。」
「みんな掲示板を見に来てるんですよ。」
「掲示板?」
あの、新聞部の新聞とか貼ってあったりするヤツか?
普段ほとんど誰も見ちゃいないだろうが・・・

ようやく一番前に辿りつき、反町の頭越しに俺の目に入ったものは・・・・

「・・・・・げ・・・」
「いやー、よく撮れてますねえvvv」
でかでかと拡大された写真。
そこに映っているのは、浴衣を着た俺と松山のツーショット。
「滅多に見れない日向さんの笑顔と、まっつんのこのはにかみ笑顔がいい〜感じvv」
「・・・・・・・///」
あんなこんなそんながあったばかりの俺にはとんでもねえ刺激物だった。
なんつーか、フ●イデーにすっぱ抜かれた気分・・・とでも言おうか・・・。(もちろんバレたわけではないが。)

掲示板の上には「学園祭写真コンクール」の文字。
写真の横にはリボンの付いた「金賞」、そして・・・
「・・・・若島津・・・健・・・・」
(・・・・・・・・・・・あの時のアレかっ!!!!)
「健ちゃんてば、意外とカメラの腕いいんですね〜。あ、まっつーん!!」
 「バカ!反町!!呼ばなくていいっ!!!」
俺の忠告むなしく、反町は松山もとっ捕まえて最前列に送り込んだ。

・・・・・・松山が発狂したのは言うまでもない・・・。


その後、評判が良かったせいか、三ヶ月間にも渡って写真は掲示され続けた。
そして若島津には当然俺と松山に焼肉を奢らせてやった。

第八話   小説top